2月202009
セミナー参加
2/19商工会議所主催の地域資源活用セミナーに参加した。
テーマ:「いいもの」から「買いたくなるいいもの」へ
講師:(有)良品工房代表 白田典子氏
講演は、白田氏の事業のスタートの経緯から体験談
彼女は、専業主婦から小遣い稼ぎで何かをはじめようと、実家(栃木県)の近くで捕れる鮎を加工して販売を始めたというのだ。
加工商品の詳細は、不明だったが、初めての商売でどこに営業した事も無く、とにかくトップの店に売り込みに行きたいと思い、紀伊国屋のお得意様だった友人のお母様にアポ取ってもらい、担当に会い何とか店頭においてもらったのがスタートだった様だ。
しかし、他店舗にも紀伊国屋にも納入していると言うと100%取引は成立したが、商品は売れない状態だったとの事。
その後、どうやって売れるようになったかは、説明なし。
地域の物で、都会に無いものは商品になると気づき、今のシステムを始めたのだそうだ。
1.地域から預かった商品を提供してもらう。
預かり料は、3000*50=150000円
2.予め登録してもらっているモニターの中から50名を募集
モニターは、登録料6000/年を支払う
年間十数回のモニターチャンスがあり、十分元は取れるらしい。
3.モニターに選ばれた方は、商品を試食し感想と、買いたいか買いたく無いかのアンケートに答える。
4.「買いたい」と書いたモニターが7割りを超えた商品を”いいものシール”に認定
5.その”いいものシール”を貼った商品を各小売店に紹介
6.各商店がそのリストの中から選択して商談成立となるのらしい。
このシステムから学んだことが「良い商品が必ず売れるとは限らない」
アンケートで、美味しかったです。凄い商品です。となっていても”買いません”に印が付く事があるのだそうだ。
例として、
1)レトルトパックの牛丼
580円でモニタリングしたところ、評判は良かったが全く売れなかった。
牛丼には、400円程度の固定観念がある様で、すき焼き丼にしたら売れたらしい。
2)食べる味噌
とても美味しい味噌(どんな味噌かは判らないが、ごはんのお伴的なもの)らしくモニタリング結果は良かったのに、売れない。
売り場を味噌売り場から、酒のつまみのコーナーに移したら売れたらしい。
話としては、まずまず面白く、小売りに対しての知識がほとんど無い私にとっては良い時間であったと思った。
美味しい商品は、当たり前。後はネーミングであり、売り方と言う事だったかな。
しかし、話の冒頭から、紀伊国屋、吉祥寺東急デパート、新宿伊勢丹食品売り場、杉並区、中野区等々東京ではわかる単語が次から次へと出てくる。
これは、江津の方にはおそらく判らない。
更に、資料が良品工房の宣伝パンフのみ。
講義には、パワーポイントも無く、講師がしゃべり続けるのみ。
本人も、冒頭、講演することが仕事でなく、お聞きづらい点があるかもと言ってはいたが・・・・。
地域資源活用セミナーと題していて、参加者は「買いたくなるいいもの」を作る為のヒントがほしくて参加したのだろうが、ビジネスモデル的な話で少々ポイントがずれていたとも感じた。
以前商工会議所の担当が、「外部(県外)講師を呼んでセミナーを開講しても、参加者が少ないんですよ。」と言っていた。
今回も、東京から講師を呼んでも参加者は19名。
もちろん、有名人は、費用的に呼べないとも・・・・。
江津市の現状が見えない講師が、話してもピンとこない事が多々あり、この様な傾向になってしまうのかも?
花田屋 様
江津市の現状が見えない講師が、話してもピンとこない事が多々あり、この様な傾向になってしまうのかも?
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それもあるね。
今回の話し手の方も、講演ついでの自己(自社?)PRが当然あったでしょう。
しかし、要は最終的に聞く側が自分のためになるような聞き方をすれば良い訳で、聞く価値なしと判断すれば途中退出もありですよ。
話し手・聞き手、どちら側も真剣であれば何かが残るのですが・・。
話題の?白田です。
たまたま今朝、たどり着きました。
あまりお役に立てなかったようで、申し訳ありません。
会場に着くまで実際どんな人たちが参加者なのかよくわからず、
ですから「最初にお一人ずつ自己紹介をしていただいた」次第です。
今後、私も仕事を受けるときはもっと十分な情報をもらい、慎重に考えようと反省しました。食品の流通しかわからない私が、全然職種の違う人たちへ向けてしゃべってもピンとこないですものね。
ただ、他の講師のためにも申し上げておきますが、パワーポイントを使う使わないは別だと思っています。
必ずしもそれらを使うことが「役立つ、わかりやすい話」だとは思っていません。また、話の内容もかいつまんで上記に掲載してくださっていますが、微妙なところで違っている点もいくつかあります。まあこれは私の伝え方にも問題があったのかとも思いますが。
三歳からの同級生様
おっしゃるとおりです。
都会から来た方は、当然江津市の事を知る訳も無いですから、準備する主催にも大きな問題があります。
聞く側を育てる事も重要です。
この様な講演を聴けるチャンスが少ないのに、自らそのチャンスを絶っている江津市にも問題があります。
白田典子様
直接コメントいただけるとは恐縮です。
昨日は、遠路はるばるご苦労様でした。
ブログ中にも書きましたが、大変面白いビジネスモデルとして聞かせていただきました。
ありがとうございました。
講義の大変さを感じます。
受講者に自己紹介をさせた事は、その表れと思いました。
私も、最近あっちこっちでプレゼンさせていただいており、その難しさを実感しており、その為の自分に対する注意点を書いた気もしております。
江津市の事をご存じない貴嬢が講義される内容をどう捉えるかは、主催者および聞き手の問題です。
パワーポイントの件は、紀伊国屋とか地方で馴染みの無い事を紹介される時に、写真でもあればと思い書いた次第です。講義内容とかの概要では有りません。
貴嬢が推進されているビジネスモデルを利用し、江津市からヒット商品が出る事を期待したいと思っております。
今後のご活躍を期待いたしております。
この方、かなり有名な方ですね。
主婦層の会員化をはかり、各企業の製品モニターを賜るというビジネスモデルは、江津市出身のハーストーリーの日野さんと良く似ている。
彼女の過去の講演記録があった。
http://www.joho-kyoto.or.jp/~retail/mind/tokushu/contents/mind67.html
我々と1歳違いで、電通の勤務経験があるとの事。
優秀だね。
>参加者は「買いたくなるいいもの」を作る為のヒントがほしくて参加したのだろうが、ビジネスモデル的な話で少々ポイントが>ずれていたとも感じた。
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どんな人が参加してたのかな?
停滞している地域では、脳が活性化する話をどんどん聞く必要があります。
まず脳が刺激を受ける事が一番です。そして動いて動いて成果が出るもんだ。
新聞屋の所長様
その様です。
今回の講演内容も紹介してくれたHPの物に、プラス最近の体験談でした。
なかなかおしゃべりも快調で良かったよ。
私にとっては、新たなビジネスモデルの出会いでした。
ビジネスモデルとしては、日野さんのとは少々違うと思いましたが、主婦目線から出てきたビジネスモデルとしては、共通点はありますね。
参加者の全ては、判らないけど、彼女が期待する層は、居なかった様な・・・・。
しかし、江津でこの様な講演を聞けるチャンスは、少ないのだから、もう少し色々な方に聞いてほしいと思いました。
この様な講演を聞く風土を作るのも私の仕事?
と思っている次第です。
ベンチマーキングの概念を機会を見て紹介して行きたいと思います。