1月102013
笹子トンネル上り線も
今日(1/10)は、朝から北風が吹く寒い1日で、時々白い物がちらついていました。
昨年末に悲惨な事故を引き起こした笹子トンネル。
その詳細調査の結果670か所の不具合が見つかったとの報道がありましたが、今回は上り線の詳細報告が・・・。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130109-OYT1T01103.htm
今度は、1200か所にも及ぶ不具合があった様だ。
特に、アンカーボルトの不具合が1028件。
アンカーボルトの総数が1613本で、何と6%にもなる。
構造物を30年以上、何もしなかった場合の不具合率6%が多いのかどうかは、良く判らないので工事不良かどうかは判断できないが、明らかに管理ミスである事はあきらか。
これに関しての責任を、誰がとるのか?
管理会社が、民営化となっている事からその会社だけの責任?
国土交通省の責任は、どうなのだろうか?おそらく何もお咎め無いのだろうな・・・。
今日、夕方のニュースで国内ガソリンスタンドのほとんどの貯蔵タンクが建設後40年以上経っていて補修、入れ替えが必要になり、突然それを法令化しようという動きがあるとの報道がありました。たまたまトンネルの不具合は悲しい犠牲者が出る事によって報道され、一般の方々の知る所となりましたが、これはトンネルだけの問題ではありません。以前、仕事で京浜、京葉工業地帯に位置する大手化学会社の工場を何十社も訪問したことがありますが、もうその老朽化度合いといったら・・・危険きわまりない状態が素人判断でもできるくらいの状況になっています。今は人海戦術で何とかメンテナンスなどでだましだまし稼働させているのでしょうが、恐らく、数年内には工場地帯にも事故や問題が山のように発生していくに違いありません。日本は戦後、急速に発展し、その間はめくら状態でした。どうにか空気汚染だけには注意を払ってきたようですが、それ以外の部分ではもう手遅れ状態の建物や設備がどんどん老朽化しています。時間の経過に歯止めはかけられません。ほんとうにこれから日本はどうなっていくのでしょう?心配でおちおち道路も走れない、ガソリンも買えない、石油化学製品は作れない、ないないづくしの世の中になってしまいそうです。
にわしん様
ガソリンスタンドは、いきなりの法令化で大変な様です。
裏返せば、監督官庁の怠慢だとも言えます。
全ての建造物を、笹子トンネルと同じ様だとするのは、多少無理がある気もしますが、メンテナンスが後手後手になっているのも事実だと思います。
これは、経済不況の為です。
私の対応していた業界も、バブル時代は「壊れる前に修理する。」が当たり前となっていましたが、その後は「壊れてから修理する。」に変わりました。
当期の利益を確保するため、メンテナンス費を先伸ばしにしたという事です。
とにかく経済再生が必要なのです。