4月042015

2030年時点の電源構成

今日(4/4)は、日中は曇りがちながらまずまずの陽気。
夜8:00頃から、雷を伴う雨。

 

夕方、郷田小学校の体育館前の桜は、昨日の雨で少々散ったものの(地面に花びらがかなり落ちています。)、まだ満開

 

 

政府が、2030年での、電源構成を発表した。

http://www.yomiuri.co.jp/economy/20150402-OYT1T50193.html

再生エネ(この文章からからすると水力、地熱も含む)を20%台半ば、原子力を20%台前半とする見込み。
残りが、火力で55%程度となる。

電源構成は東日本大震災の前、火力発電が約60%、原子力が約30%、再生エネが約10%で、震災後が火力が約90%、再生エネが約10%となっている。

この数値とほぼ同じ資料が、電気事業連合会からも発表されている。

http://www.fepc.or.jp/about_us/pr/pdf/kaiken_s1_20140523.pdf

この10年間のデータだと、電力使用量は、ほぼ横ばいと見えるが、バブルがはじける前は毎年、1000億kwh程度の延びを示しており、2030年まで、アベノミクスでの経済成長を考えると、現在の電力使用量の10%から15%の増加が見込める。
私がサラリーマンになったころは、5000億kwhで、現在の50%程度。
という事は、水力は設置場所を考えると、それほどの増加は見込めないので、地熱、太陽光、風力をかなり増やさないと、再生エネルギー20%台半ばは、難しくなる。
その際、電力の質が問題となる。
現在の電力網だと、太陽光、風力の発電量を、10%以上を受け入れる事は、かなり厳しく、電力網を変更する必要が出てくる。
つまり、以前から訴えている、スマートグリッドが必要となる。その割に電力会社の取り組みが遅れている感じがある。

火力発電所は、バブルがはじけてた頃から新設は、見送られてきた時期があり、かつ効率の悪い石油、石炭火力は廃止になりつつあった。
3.11後は、定期検査も最低限の処置で運転し続けており、厳しい運用を強いられ、廃止予定だった石油、石炭火力もフル活用となっている。
現在、新設火力が各所で建設が進んでいるが、その建設が出来る土地の確保、建設できるメーカの出荷容量、電力会社の予算上等の事を考慮すると、原子力の力を借りる事に成る。
それが2030年で20%と考えられる。
その後は、更に火力を増やすかどうかについては、燃料の問題等で決定されるのだと思う。

色々な面で、ハードルの高い数値ではあるが、過去の発表目標は実現が明らかに難しい数値だったが、今回は実現可能と判断する。
発送電分離、電力自由化が粛々と遂行され、電力網の見直しが行われる事を期待したい。

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