11月292016

「3.9+5.1=9.0」は減点?

今日(11/29)は、朝からどんよりした1日。
寒いような、我慢できそうな・・・・。中途半端。
まだ、ベストを着るだの、タイツをはくなどの冬支度が出来ていないが、あまりやせ我慢すると怪我するかな?
しばらくは、最高気温が14℃ぐらいとの予報もあり、「どうしようかな?」と迷うこの頃です。
田舎では、車移動がほとんどで、対策がついつい遅れがちとなる様だ。

 

今日は、西部高等技術校主催の中堅社員研修の最終日。
自分の組織での問題点を、定義してもらい現状分析を行い、解決策を策定する研修。
最終日で、受講生にまとめの発表してもらう事で、報道に取材をお願いし、CATVと山陰中央新報社に来ていただいたのだが・・・・・・。
なんと、受講生が最終発表に仕事の都合、親族の葬儀等で欠席者が出て、今回たまたま受講生がすくなっかったのに、更に少なくなり3名と寂しい事に・・・・。

CATVの報道で、受講生が少ない事が耐えられるかな?

この辺りでは、イノベーションが重要との報道がされていても、どう取り組んでよいか判らないとか、忙しくて・・・・、なんて企業が多い様で、なかなか受講生が集まりづらい時もある。
今回の報道で、来年度は多くの企業が参加いただける事を期待したい。

 

 

今、どこだかのSNSで、議論になっている事があるらしい。
ある小学校テストの問題で、「3.9+5.1=  」の問いに、「9.0」と書いた子供が-1点の減点となったらしいのだ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161129-00000081-it_nlab-sci

「脳科学者の茂木健一郎さんも「虐待である」としてブログで抗議した。」らしい。
当然だ。

 

記事によると、文科省は「基本的には『9』と『9.0』は同じと考えている」「『.0』を付けてはいけないというルールは学習指導要領にはなく、文科省が指示しているものではない」と説明しており、斜線で消すというルールについては「教科書にはそうするように書かれている」とのこと。しかし「『.0』を書いた場合減点するよう指導しているわけではない」と。

更に、文科省によると、「(9.0の場合)小数点を書き忘れて90になってしまう」「小数点が必要ない計算でも『.0』を書いてしまう」という子どももいるとのこと。そういった子どもに厳密な指導をする目的で「『.0』を書いたら減点します」と教員がアナウンスすることもあるそうです。と。

 

アホな事を言っちゃいかん。
小数点を書き忘れると「90」になる子には、小数点の重要性を再教育する事が正しい。

 

昨日、ミヤネ屋と言う番組で、理系のコメンテーターが「そんな馬鹿な。あるタイミングで有効数字を習うときに過去の事を否定するのか?」と言ったところ、弁護士の女性が「それは、数学です。小学生は算数なので、『9』ですよ。」と。

法律屋が、わかったふりをして、いい加減なコメントは、差し控えるべき。

有効数字を習うときに、「小学生の時に習った事は、間違いでした。」なんて教えるのは、あまりにも乱暴だ。

9となると8.5から9.4の間の数字である事を表し、9.0となると、8.95から9.04の間の数字である事を表している。
つまり、「.0」を付けると付けないとでは、大きく違うのだ。
有効数字という概念は、必要ないとは思うが将来、「.0」も意味が出てくると言ってほしいところだ。

わざわざ、「.0」消して、「9」と教えるなら、「『.』のあとが1桁だったら1桁まで。」と教えるのも、それほど変わらないと思うが・・・・。

 

記事も、まとめが「今回のような減点は各学校や教員の裁量に委ねられている様子。なお、学校の状況や各児童の理解度も異なるため、「減点しない」という形での指導基準統一も難しいそうです。」であることは、間違っている。

小学校の先生の場合、1人ですべての教科を受け持つので、先の事(中学校で習う事)を考慮して、教えなさいは、難しい事かもしれないが、間違った事を指導する事は避けないといけない。

 

昔、サラリーマン時代に有効数字の桁数違いで、えらい目にあった経験がある。

ある物体をA社からB社に販売する為に、それぞれの会社が計器を準備し計測し、その計測値が同じである事を確認し、売買金額が決まる。というラインのA社側の計器を納入した。(B社の計器は、別会社が納入)

計算方法は、それぞれの計器の数値を積算し1か月に1度、それぞれの計器の値を確認するというもの。
つまり、1つの数値でも、有効桁数で誤差があるのに、その数値を何千回も積算する訳だから、その誤差が、とんでもなく大きくなってしまったのだ。
当初、理由が判らず、「計器精度の誤差?」なんて考えたのだが、データを取り寄せて、眺めている時に、その桁数の違いに気が付き、有効桁数を合わせたことで、解決した苦い思い出があるのだ。

私の思い出はともかく、算数だから良い、数学では駄目は無いはず。

少々、エキサイトしてしまいました。
普通に数値を扱うエンジニアのレベルの見解です。

数字の世界はとっても難しい事は、認識しています。
数学の専門家は違う見解もあるのかな?

2件のコメントがあります。

2 件のコメントがあります。

  1. 千葉の旧友 2016/11/30 9:24:10

    ネットを見ると、一部の教科書に小数点以下ゼロを消すように書いてあるらしい。(なんの作法だ。)

    この教科書出版社、認定した文科省、うのみに教える教師に「大喝!」。

    山ちゃんが書いていますが、私の経験でもプログラミングでは有効桁が非常に大きなポイントです。

  2. 花田屋 2016/11/30 9:35:45

    千葉の旧友様

    >なんの作法だ。

    同感です。

    算数の世界では、例えば割り算で、

    4÷3=1・・余り1 とすると習いました。

    このやり方は、その後使わなくはなりますが、これは間違ってはいない。
    学習過程の段階では、全然OKと思います。

    でも、「.0」消すことは、間違っている。
    学習過程ではないと思います。

    >この教科書出版社、認定した文科省、うのみに教える教師に「大喝!」

    私も大喝!

    プログラムの世界では、絶対の対応ですよね。
    同じ経験をしているのですね。

トラックバック URI | コメント RSS

コメント