10月302018
三隅火力2号機着工
今日(10/30)は、朝から暑い曇がでて、風も無いのに空気が冷たい。
昨日までの2,3日は、少々風が強く、その為に寒く感じていたが、空気自体が冷たいと感じたのは、今年初めて。
いよいよ、その季節になった感じです。
島根県の三隅火力発電所2号機が11/1着工する。と。
当初2001年6月着工予定だったものが、数度の延期を経て17年5か月遅れの着工となった。
営業運転は、2022年6月予定。
サラリーマン時代、火力発電所の建設には、多くかかわってきたが、その地元に居た訳ではなく、工事着工のイベントのイメージは無い。
と言うのも、まずは土地の整地に始まり、ボイラ建屋、タービン建屋等の建設が先行的に行われる。
一部、大型機器については、その建屋工事前に据え付ける物もあるが・・・。
プラントの制御系を設計する立場だった私は、着工の頃となると、プラント内の流体の基本設計に従い、徐々に設計が始るころだったが、まだまだという時期。
制御系が、本格的な設計に入るのは、営業運転の3年ぐらい前からで、三隅火力2号機だと、あと1年後。
徐々に設計が進捗し、社内の他課や他社との取り合い(ハード機器との接続方法だったり、信号の種類等の膨大の量)を、確認しながら、徐々に、色々な装置等の手配が始まり、営業運転1年ぐらい前から、各装置の据え付けが始まり、各種試験が、並行して始まり、約半年間は、戦争。
その後、営業運転までの半年間は、総合試験等が行われ、営業運転日を迎える。
プラント系の主な大イベントが、”火入れ”(ボイラに初めて点火される事)。
その為には、水回りの配管等は、すべて完成している事。
次が”通気”(タービンに初めて、蒸気を入れる事)
その為には、ボイラ、タービン本体及び関係する蒸気ライン、すべて綺麗(ゴミ、チリが無い)状態に完成している事。
次が、”併入”(初めて発電され、発電所外へ送電する事)
その為には、すべての機器が、完成している事。
勿論、営業開始日も含め、これらのイベントが遅れると、その責任会社は、ペナルティーが科せられる事も有り、このイベント日を目指して、色々な事が進んでいく。
その後、3.11等で問題になった、AC電源断試験、DC電源断試験、更には定格の100%の運転中に、一気に0%に遮断した時の影響を見る試験等も実施される。
なんとなく、その当時を思い出し、書いてしまいましたが、詳細は、このくらいにして・・・。
勿論、発電所が出来る事で、完成後は島根県、浜田市への固定資産税等が入り始めるのと、近隣の漁協等には、色々な補償が支払われる事となります。
地元の業者が、工事に参入する事や、材料等の支給業者も潤います。
更に、建設中においては、まずは土木工事業者に始まり、建屋建設工事業者、そしてボイラ、タービン等のメーカー担当者と、入ってくることによるホテルの宿泊及び近隣の飲食店、更にはタクシー会社等には、嬉しい事と思います。
その為か、浜田市駅前、益田市駅前にホテルが建設される様です。
3年間ぐらいは、潤いますが、その後は、大丈夫かな?
何はともあれ、三隅火力発電所2号機が建設される事で、色々な良い事がある事を期待します。
皆さん、魚を食べましょう。
https://www.asahi.com/articles/ASLBL3H3RLBLULBJ004.html?iref=comtop_list_sci_n03
魚をほとんど食べない人は、習慣的に食べる人に比べ、大動脈瘤や大動脈解離で亡くなるリスクが高いとする研究結果を国立がん研究センターと筑波大などの研究グループが発表した。と。
試験の結果、「週1~2回」食べる方と、「ほとんど食べない」方を比較すると、大動脈瘤や大動脈解離で死亡するリスクが1・9倍と高かった。と。
島根県が、比較的長生きとされているのは、この為かな?
こうなると、漁師もしっかりやらないといけないかな?