3月312010
島根原発機器点検不備
本日(3/31)の、地元紙のTOPは、”島根原発の機器点検不備123件”と大きい記事。
下記記事は、毎日新聞記事ですが・・・。
http://mainichi.jp/area/shimane/news/20100331ddlk32040537000c.html
この報道によると、私は火力屋で原子炉廻りは詳しくないが、不備の箇所の中には「高圧注水系蒸気外側隔離弁の駆動用電動機」が含まれている様だ。
建設時に、メーカが設備リストとして提出したものを使い、点検を行っているはず。
仮にそのリストに不備が有ったとしても、電動機で有れば、電源Box等もあり、間違いなくどこかのタイミングでは気づく箇所と考えられる。
それが、何度かの定期検査を含め気がつかないとなると、点検箇所の潰し方(点検方法)等にも問題があったように思える。
元発電業務に従事していたものとして、書くに耐え難い記事ではあるが、CO2問題もあり、原発の重要性を訴えなければならない時に、この事は明らかに住民に不安を与え、原発推進に歯止めが掛かってしまう事にもなる。
原子力発電所は、トラブルが発生しても、2重、3重のバックアップ回路が働き安全停止が出来る様になっている。
しかし、バックアップ回路があっても、点検不備でバックアップ出来ずに、宝の持ち腐れになる事は防がなければならない。
バックアップ回路が働き、安全停止したものまでを、原発で事故と報道するのはどうかと思うのだが・・・・。
日本の発電の割合は、火力が59%、原子力31%、水力8%、その他2%(2007年度データ)。
政府が、自然エネルギー(太陽光、風力等)発電を、CO2対策として推進しているが、未だ”焼け石に水”状態。
勿論、自然エネルギーの活用は重要ではあるが、現状はCO2を出さない原子力に頼るしかない。
火力、原子力に変る次のエネルギーは、核融合と言われているが、実現するまでには、30年とも40年後とも言われている。
未だ、火力発電所、原子力発電所に頼らなければならない状態であるにも、原子力発電所を反対する党は、世の中を見ていないとも言える。
人災事故に、繋がる事は是が非でも止めなければならないのだ。