5月082019

石州瓦が・・・。

今日(5/8)は、朝から晴天で、明け方は寒かったものの、気温もぐんぐん上昇し、20℃越えとなり、心地良い1日となりました。



今朝の朝刊で心配の記事が・・・・。
江津市近郊の地場産業の石州瓦の生産が低迷している様です。

2018年度は、前年度の7.2%減の3404万枚程度だった様です。

昨年は、浜田市の1社が倒産した事も影響している様ではあるが、記事上部の年度別出荷推移グラフを見ても、2010年頃の6000万枚超えの状態から見ても、激減。


昨年の週間山陰経済ウィークリー10/16号にあった、過去の石州瓦の出荷枚数です。

瓦の産地は、愛知県の三州瓦を始め、多数あるようですが、関西大震災以降、どこの産地も生産量は下降している様です。
その関係が明確かどうかは、微妙な所ですが、地震の2,3年後から下降しています。
1990年代までは、新設住宅着工戸数と相関関係にある感じですが、その後は反相関関係にも見えます。
最近は瓦以外の素材を使った屋根も増え、更には西洋建築というのか、日本家屋でない感じの物も増えているのも原因かもしれません。


私の子どもの頃は、あっちもこっちも、瓦を焼く窯があったと記憶しているのですが、今や市内に窯業所は2社のみとなりました。
鬼瓦のメーカーを入れると、もう少しありますが・・・・。


最近では、瓦素材のタイルや、石州瓦は高温で焼く事が特徴で、耐熱食器を作っている会社も出て来て、色々と努力はされている様ですが・・・・。


日本家屋、神社仏閣などの瓦需要は、無くなる事は無いと思いますが、出荷枚数の低迷をV字回復は、厳しいと思われます。
タイルや食器の様な新商品が、どんどん出てくることを期待したいと思います。


新聞の記事にある工業組合の理事長は、浜高の同級生です。
彼なら、やってくれると思っています。
期待しています。

4件のコメントがあります。

4 件のコメントがあります。

  1. 三歳からの同級生 2019/05/09 7:37:25

    花田屋 様

    今や市内に窯業所は2社のみとなりました。

    そうなんだ・・。
    噂には聞いていましたが、現実は厳しいね。

    屋根瓦としては重いのが時代に付いていけないんだろうね。
    君の家のように柱や梁が前時代的にしっかりしていないと重みに耐えられないよね。コストを追っかけると仕方ないんだろうけど寂しいな。

    赤瓦の風情、石見でも無くなっていくんだろうな。
    軽量化や耐熱容器への転換を期待したい。

  2. 花田屋 2019/05/09 8:19:08

    三歳からの同級生様

    各社、頑張ってはいますけどね・・・。

    >コストを追っかけると仕方ないんだろうけど寂しいな。

    ただし、ライフサイクルを考えると、瓦は一声100年です。
    他の素材は、塗装だの、張替えだのが発生するので、おそらく変わらないと思うのですが・・・。

    ただし、君が言う通り、柱とかが少し太くなり、その分材料費は、多少増えますが、工賃は変わりません。

    今や、地震でも落ちにくい工法になっていますので、問題ないとも言えるのですが・・・。
    我家の様に、昔の瓦は、地震でおそらく落ちますが・・・。

    >軽量化や耐熱容器への転換を期待したい。

    色々な所への転換や、新商品に期待したいです。

  3. 千葉の旧友 2019/05/09 13:13:24

    屋根材としての瓦は耐久・対火、メンテナンスフリー、部分改修可能等々、優れたものです。
    ただ100年もつと言っても現在の木造建物建替が50〜60年と考えるとオーバースペック。
    現在の世間の重点は、「地震による倒壊」>「強風による屋根材の飛散」となっています。
    地震のニュースで倒壊した映像が流れると屋根材は軽い方が安心と思ってしまう。(十分な柱・梁で作られた花田屋は別。建築基準法改正で屋根の重さに耐える設計計算が行われているので1981年以降建築であればある程度安心。)
    元々、瓦は重いことが特徴(メリット)でした。軽量化されていると言っても20%程度で軽い金属物の7倍も重い。

    ネットを見ると『ホントは安い瓦屋根』と瓦のメリットをうたうサイトがありました。(三州瓦さんです)
    http://kamisei.co.jp/news/7683
    反対に軽い屋根材をすすめるサイトは多数存在。

    瓦産業の方には起死回生の商品開発を期待します。
    厳しいですね。

  4. 花田屋 2019/05/09 13:37:29

    千葉の旧友様

    なかなか難しい問題なのです。

    確かに100年は、オーバースペックかもしれないが、では50年で壊れる瓦を造る事は、出来ない。

    石州瓦は、焼き温度が高い為、水分含有量が少なく、寒い所で瓦に含入している水分が凍って、瓦が破損する確率が小さい様で、寒さに強い瓦として、寒冷地で多く使われています。

    最近、フィリピン等への輸出が始まりましたが、それ用に、別仕様で作る事は、厳しいと思われます。

    最近は、軽量瓦も作っていますが、軽量化も限度があるし・・・。

    三州瓦さんが訴えている、イニシャルコストと維持費は、正しいと思いますが、やはり最初の売価のインパクトは大きく、建築業者は、「とにかく安くして・・・」との意識がある様です。

    更に、瓦屋根は、冬暖かく、夏は涼しいとの売り文句もありますが、確かにそれは実感しますが、でも暖房と、クーラーは必要ですからね。

    >瓦産業の方には起死回生の商品開発を期待します。

    私も、ここだと思います。
    瓦業界の方も、重々理解されているのですが、なかなか新商品は、難しい様です。

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