5月112019

大型化する風力だが・・。

今日(5/11)も朝から晴天で、気温も23℃を超え、夏日に近づいてきた。



北海道松前町に蓄電池システムを併設した風力発電設備「リエネ松前風力発電所」を建設し、運転開始した。と。
蓄電池の充放電により風力発電の出力変動を緩和し、安定した電力供給が可能という。

記事

合計の定格出力は40.8MW(定格3.4MWの風車12基)、蓄電池の容量は18MWh。
年間発電量は一般家庭約3万世帯分に相当する1億590万kWhの見込む。と。


電力精度の悪い風力発電に蓄電池と接続するシステムにして、電力精度を安定化させることは、電力供給に対しては、良い事。


しかし、北海道電気予報によると、明日の最大発電量は430万kWとなっている。
定格での計算では、この風力発電所の発電量は、明日の北海道電力の発電量の0.9%にしかならない。
更には、風力発電は、最も発電効率が良い場合でも20%から25%程度。
25%で計算すると、0.2%。
よって、北海道電力の精度全体に与える影響は、ほとんど無いが、風力及び蓄電池システム単体で、電気を使用するとなると、その効果は大きい。



サラリーマン時代に、風力、蓄電池、更にディーゼル発電機を接続したハイブリットシステムを見学した事がある。
沖縄県の最南端の波照間島にあるシステム。
この様な、離島では、大きい効果となる。


昨年の北海道地震での大停電の原因とされた、苫東東圧電所は、35万KW、60万KW、70万kwの165万kw。
この発電量を今回の1基3400KWの風力発電所の稼働率25%で計算すると、約1942本の風力発電が必要となる。



多少、後ろ向きの事を書いたが、更に蓄電池容量が大きくなる事は歓迎したい。
しかし、まだまだしばらくは、原子力発電や火力発電に頼るしかないのが現状。
最近、次世代エネルギーとして水素が注目されているが、大型化はこれも厳しい。



原子力、火力に変わるものとしては、40年後ぐらいに実用化されるとする核融合。
それまでは、スマートグリッドにて、有効活用する事が提案され、このHPでも何回か、取り上げたが、今は少し下火。


国のエネルギー施策は、なにやらアヤフヤのまま。
SDGsの事も有り、どうすのでしょうかね。

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