5月282008
国の指導力は・・・・。
5/13のブログ“江津市の風景変化” に少々書いたが、安定的に風が吹くことと売電単価の高値安定を祈るのみと書いたが、中国電力が風力電力の購入量を制限する旨の発表があった。
http://www.sanin-chuo.co.jp/news/modules/news/article.php?storyid=503189004
電力会社への売電単価は、そのままで、買取量を制限だ。
京都議定書の公約数値を守れる見込みがたったのだろうか?
もし、見込みがたったのであれば、経営的に当然だ。
江津市の隣の浜田市に三隅火力発電所があるが出力100万Kw。
建設コスト、燃料コスト等も含めた発電コストを1とすると、
その出力に相当する風力の400本分程度の発電コストは、計算方法にもよるが、3倍から6倍程度以上。
風力は、高い電気でかつ低質なのだ。
その低質の電気を高質にする為に、火力発電所等が一生懸命コントロールしているのである。
環境を考えると、風力はすばらしい。
しかし、風力の建設費には、NEDOからの補助費(出所は税金?)が有り、かつ電力会社の高値買取があるから成り立つのである。
今回の様に、電力会社から買取を制限され、かつ送電線も電力会社のものであれば、電力会社の思惑により左右される。
原油価格高騰の今、電力会社の本音は、風力、太陽光の電力は購入したくないはず。もう少し、国の強い指導力(税金導入方法等も含め)が無いと風力発電事業主は将来成り立たなくなる可能性もある。
環境問題と騒いではいるものの、こんな事も含め国のもう少し強いリーダシップを望みたいと思う。
専門家の山ちゃんに反対するわけではありません。
素人考えでは、既存の発電所は停止できないかもしれませんが原子力の使用済み核燃料問題や火力発電所のCO2排出、石油の高騰を考えると風力・太陽光発電は魅力的ですよね。(家を造り替える時は太陽光発電パネルを取り付けようと思ってます。)費用もこのサイトを読む限りではそれほど高くなさそう。(蓄電池等が入ると高いのかな?)
技術的にいろいろとあると思うのですが下記のサイトの説明にある「洋上水素製造構想」なんて実現したらいいですよね。車にも利用できるし発電量の安定化も実現するし、でも水素の爆発事故等がリスクなのかな?放射能漏れより良いと思うけど・・・
国策であることはたしかですね。京都議定書をクリアーできる話は聞いたことがありません。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A2%A8%E5%8A%9B%E7%99%BA%E9%9B%BB
中部電力の子会社「シーテック」と伊賀、津両市出資の第3セクター「青山高原ウインドファーム」の発表によれば、40基で計8万kWの発電能力を有する風力発電用風車と変電所の建設総費用は、約200億円と見込まれている。
洋上水素製造構想
九州大学の研究者を中心に、海上に巨大な風力発電所を造り、新しいエネルギーとして活用しようという構想の研究会が発足している[58]。 構想によると、海上に蜂の巣状に浮かべた六角形のコンクリート構造物(一辺300メートル)の上に、従来の2倍以上の風力を得る直径100メートルの風車を設置。送電線は使わず、得られた電力で海水を電気分解して水素を作り、その水素を船で陸に輸送して水素発電や燃料電池に使うというもの。高強度の新素材や効率的な風車、水素貯蔵などの最新技術を組み合わせ、原子力発電所1基分に相当する100万キロワット級の発電を低コストで目指している。新素材の耐用年数は100年以上とされ、発電コストは原発の半分以下に抑えられる。六角形の浮体の内部を養殖場にすることで、漁業補償の問題も解決できるとしている。資金の目途が付けば6~7年で技術確立が可能としている。
千葉の旧友様
私も、風力に反対している訳では有りません。
ただし、まだまだ問題があることと、ご提示いただいたHPの中にある様に、”風力発電事業者が苦しくなる”との一文がありますが、そのことを、是正すべく国がしっかり指針を示してほしいと思っているのです。
色々な発電方式を実験している状態ですが、原子力、火力に匹敵する大容量発電は、現状無いのです。
その前に、赤ちゃんが汗疹を出すのがかわいそうだと、クラー漬にして、その結果、大人になって汗腺の不足で熱中症になる。
そんな事をやってる方が、原子力反対、エコだのと言っているのが、腹立たしく思えるのですが・・・・。