12月042011
スマートグリッド
今日(12/4)は、夜中に結構な雨が降ったが、日中は数日振りの日差し。
それほど寒くも無く、心地のよい日曜日となった。
しかし、風が少々強く、海は大荒れ。竿振りには不適な日だった。
今まで、ブログに”スマートグリッド”という言葉を時々書いた。
新聞紙上でも、時々報道されている言葉だ。
“スマートグリッド”は、自然エネルギーを有効に活用できるシステムとして今注目を集めている。
従来の日本の送電網は、集中型となっていて、原子力、火力等の質の高い電力も風力、太陽光等の質の悪い電気も同じ送電網を利用している為に、全体の質を確保する為に、風力、太陽光の電力購入量を制限してきた。
その為、東北大震災の時は、広範囲に渡り長期間の停電となった。
家庭で使う電気は、風力、太陽光等の質の悪い電気でも全く問題ない。
スマートグリッドは、小エリアの電力網で、風力、太陽光等の電力を発電した分は、全て有効に活用するシステムだ。
青森県の一部でスマートグリッドに近い電力網を使っている地域があり、東北大震災の時にも、そこは一切停電にならなかった様だ。
つまり、災害にも強いシステムと言える。
更に、近い将来の電気自動車に搭載されているバッテリーに貯蔵されている電力の有効活用も考えている。
その小さい電力網の中で、電力が不足する時は、原子力、火力等からバックアップする事となる。
更に、各家庭にスマートメータを装備し、そのメーターと集中制御システムの間をインターネットケーブルで接続し、刻々変る電力消費量を管理することができるようになる。
経済産業省では、2030年の姿”スマートコミュニティー”として動画を公開している
http://www.meti.go.jp/policy/energy_environment/smart_community/about/index.html
スマートグリッドは、全国4箇所で、大々的な試験が始まっている。
しかし、どこも都会であったり、そこに立地する企業(自動車会社等)が将来のビジネスのネタとして出資したりしている。
一部、離島(宮古島)等でも実験がスタートしている所もある。
江津市では、大型風力発電(20本)と水力発電があり、かつ一部の家庭であるが太陽光発電を取り入れている。
スマートグリッドを行うのに、有利な地域だと思う。
出資してくれる大手企業は無いが、経済産業省は、色々なデータの採取がまだ必要としている。
江津市の様な人口減少が進む地域でのスマートグリッド実験は、価値があるといえる。
更に、スマートグリッド実現の為には、専用の光ファイバー網の設置が必要となる。
専用とは言え、生活に欠かせないシステムに使うことは一部可能となる。
病院が不足し、高齢者を多く抱える地域としては、遠隔医療等もスマートコミュニティーの一つと考える。
スマートグリッドのシステムを江津市、島根県の色々な方に2年ほど前から提案し続けている。
なかなか、理解が得られなかったが、東北大震災後、自然エネルギーの有効活用が叫ばれスマートグリッドの注目度が上がった事もあり、やっと土俵に上がる前の準備運動が始まった感じがしている。
以前紹介した通り、江津市ではITシステムの導入は、都会に比べ10年以上の遅れが生ずる。
都会からの順番を待っていると、スマートグリッドは、何年後になる事やら・・・。
多少、検証の為の設置でリスクはあるものの、早く手を上げる事で視察団を迎えられたり、自然エネルギーを有効活用している市としてPRもでき、そのほかの効果も期待できると考えている。
まだまだ、進捗の詳細を書けるところまで来ていないが、近いうちに正式に報告できる様に頑張らねば・・・・。
地道に「提案し続けて」おられたことに、まず敬服いたします。
もし視察団か説明会などの機会があった場合、(まず役所とかまず議員さんではなくて最初から)一般市民も傍聴できたらうれしいですね。
高田圭介様
ご無沙汰です。
一応、元火力発電の技術者として、江津に役立つ事ができたら良いなと思っています。
スマートグリッドは、新聞紙上では色々書かれていますが、江津市で、詳細の勉強できるチャンスは早々ありませんので、その機会を作れればと思っています。
いずれ、市民の方にも聞いていただける場所を作りたいと思います。