10月292008
Qちゃん 引退
高橋尚子36才 引退。
彼女は、良く走ってくれました。
ご苦労さんでした。
私が、彼女を”すげぇー”と認識したのは、 98年バンコクアジア大会。
30度を越す暑さの中、スタート直後から爆走での一人旅。
ゴールしても、
「まだ、余裕で走れます。」と言わんばっかりのあの笑顔。
これは、とんでもない子が出てきたと思ったのを覚えている。
その後は、シドニーオリンピック
もちろん、金メダルを期待して、TVにかじりついた。
サングラスを投げ捨て、スパート開始。
予想通りの強さ。
私の記憶が正しければ、ゴール直前始めて後ろを振り返った様な?
しかし、その後の彼女の姿は、体脂肪0と思わせる様な絞った体。
この細さで、42.195kmが走れるの?と
ヒヤヒヤして見た感じがあった。
でも、もちろん優勝を期待するところがあった。
私がそうなのだから、それは全国民の期待が凄いプレッシャーとしてのしかかっていたのだと思う。
野口も、そうであったように、走りこみすぎてしまうのだろうか?
疲労骨折だの、故障との戦い。
日本女子初のオリンピック陸上金メダル。
世界で始めて20分を切る10分台の世界新記録。
その活躍で国民栄誉賞。
彼女の何とも素直な人柄に相応しい栄光だと感ずる。
引退会見を淡々とこなす、彼女はいつもの彼女。
終了後の涙は、全てのプレッシャーから開放された涙だったのだろう。
中学で陸上を始め、36才まで陸上一筋。
これからは、色々なところで陸上の楽しさを伝えて行くのだろう。
“Qちゃん”と親しまれた人気者。
それだけに国内では不自由な事も多々あっただろう。
出来れば自由に人の目を気にせず色々な事をしたいだろうが・・・・?
まずは、ご苦労さんでした。
感動をありがとう。