1)の時とは、逆でアシスタントがプロ中のプロを
経験しました。
1)の後は、素人の方を用意されるとの申し出は、
ことごとくお断りしていましたが、ある日、東京麻布の
行着けのお寿司屋さんの板前さんから司会を頼まれ、
良く行っていたこともあり、おそらく司会の話もしていた
のでしょう。
「良いよ」と受けたのですが、その後店に行ったら、
新婦は、ある放送局の中にある喫茶店で働いていてプロの
アナウンサー(今は、TVで味のあるナレーションを
担当しているR.Sさん。)がアシスタントをするのと、
放送作家が原稿を書いてくれるとの事を新郎から聞かされ
困惑しながらも、式数週間前にみなさんの顔合わせに
出向いてみました。
業界用語が飛び交うは、世界が違うと思いました。
それで、その次の日、アナウンサーの方に電話し、
「もし、プロの皆さんでやってあげる事となったけど、
新郎が司会者を先に頼んでしまったので仕方ない。と
思っていらっしゃれば、私はいつでも降ります。」
「私は、結婚式の司会は経験が無く、経験豊富な方と聞いて
いるので、プロもアマチュアもないので一緒に結婚式を
盛り上げましょう。」
と言われ一緒にやらしていただく事になりました。
一週間前には、原稿を送りますと言うことであったが、
頂けたのは式1時間前。
ほぼぶっつけ本番では有りましたが、掛け合いも楽しく、
そこそこ来賓の方にも受け、良い司会が出来たと思っています。
(放送作家からも良かったですよ。とお褒め頂いたが、ちょっと
おせいじ?)
掛け合いのコツとしては、男性司会者は、新郎を落とす側、
女性司会者は、持ち上げる側とすると良いバランスとなります。
このとき、驚いた演出は、新郎側・新婦側各10名程度に
並んでいただき、1分スピーチをお願いするというもの。
1分前後で、「のど自慢で使う鐘」を鳴らす事で、打ち
切ってしまう方法。
行うまでは来賓に失礼かと思っていたら、最初 から1分でと
言うとそれなりに皆さんやっていただけるもので、思いのほか
盛り上がりました。
さすがプロの演出家と関心しました。
冒頭プロのアシスタンスと書いてしまいましたが、一緒に
司会をさせていただいたと書くべきと思います。
私の司会経験の中でも、もっとも楽しく出来、勉強になった
司会になりました。
プロのしゃべりは、敬語・丁寧語等の使い方はもちろん滑舌も
良く、隣にいてもやわらかいなんともやさしい語りに、
酔いしれた記憶があります。
(今は、低いトーンでのナレーションをされ、番組にマッチ
していると感心してしまいますが、その時は、女性らしい
アナウンサーの声として記憶に残っています。)
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